話題のおなべバー「モック」の大和ママから学べること
更新日:2020年06月27日
「おなべバー」は、FTMと呼ばれるカラダは女性で心が男性の人たちが接客をしてくれるバーです。
客層は老若男女LGBTQ問わず様々で、ここでは何の壁も存在しません。
昔よりもFTMに関して理解され始めているものの、同じ悩みを抱えるFTMの人たちが集まる場所「おなべバー」は近年減少傾向にあります。
その中でも、新宿二丁目にあるおなべバー 「モック」を切り盛りする「大和ママ(やまとまま)」は特技のオネェ言葉を駆使した独特の接客スタイルで、10年以上にわたり新宿二丁目とおなべバーの世界を引っ張っており、メディアからも注目を集めています。
今回はおなべバー「モック」について、大和ママの経歴や「モック」入店までの経緯から学べることを紹介します。
Tくん復習よ! おなべバーってどんなところかしら?
「おなべバー」とは、「おなべ」と呼ばれるFTM(カラダは女性または性転換手術済あるいは途中、心は男性)のスタッフたちが接客をしてくれる、カウンター形式が中心のバーのことです。
「バー」と銘打っているだけに、接客だけでなくドリンクや料理作り、店舗によってはイベントやショーダンス等を行ったりしながら、老若男女LGBTQ問わず、集まったお客さんと一緒にお店を盛り上げています。
「おなべバー」で働くスタッフも「同じ悩み」を持つ仲間。同じ悩みを持つ者同士が同じ仕事を通して、「悩み」を共有することができる数少ない場所なのです。
残念ながら、「おなべ」の人自体が母数が多いわけではないので、「おなべバー」の数も年々減少傾向にあるのが実情です。
新宿二丁目にある、おなべバー「モック」の店長を務める「大和ママ(やまとまま)」は、近年減少傾向中にある「おなべバー」の中でも、昔ながらの「おなべスタイル」を保っていることでメディアからも注目を集めています。
Tくんところでおなべバー「モック」ってどんなところ?
「モック」は、東京都新宿区新宿二丁目にあるFTMの人たちが接客をしてくれる、二丁目初心者向けのおなべバーです。
おなべバーというだけあり、従業員は全てFTMです。みんなイケメンなのですから、驚きですよね!
イケメン従業員さんにお会いできるのは曜日替わりとのことですので、毎回訪れるたびに働いている方が違うのも特徴です。
お店の様子は、定期的に更新されている店舗Twitterやブログで見ることができますし、過去の取材の様子やスタッフの紹介動画もYouTubeにありますので、興味がある人はチェックしてみましょう。
Tくん!おなべバー「モック」の名物ママ大和さんってすごいんですよ!YouTubeで見たとき そごい接客トークにびっくしちゃった!
Sちゃん
「モック」には、大和ママの愛称で親しまれている名物ママの大和さんがいらっしゃいます。
大和ママは現在、療養中のため予約制出勤をとっていらっしゃいます。もし名物ママの大和ママに直接お店で会いたい場合は、大和ママの個人TwitterからDMにて連絡し、予約をしましょう。
大和ママのイケメンな外見からは想像もできない「オネェ言葉」全開のしゃべり口をはじめ、大和ママの明るいキャラクターも相まって、今や「モック」はおなべバーの中でも知る人ぞ知る場所となったのです。
そんな大和ママのプロフィールが公開されていますので、紹介していきます。
大和さんのプロフィール紹介
大和ママのプロフィールは、公式サイトで以下のように紹介されています。
大和 YAMATO
誕生日 11月18日
血液型 B型
出身 京都府
身長 168cm
体重 52kg
趣味 ダンス
特技 オネエ言葉(笑)
好きな人 健全健康で、積極的な人
嫌いな人 嘘をつく人、下品な人
大好物 米、チーズ、スイーツ
将来の夢 楽しい老後を過ごす♪
大和ママの運営する個人ブログによると、既に戸籍変更や性別適合手術、改名、性別変更も全て済ませていることがわかります。
さらに、大和ママは「出張ドッグトレーナー」という資格も持っているんです!
「出張ドッグトレーナー」の資格を持つだけでなく、バーの店長でありながら実はお酒が苦手というギャップを持つ大和ママですが、どうしておなべバーの店長になったのでしょうか?
大和ママが現在も公開されている個人ブログを元に、ご紹介していきたいと思います。
◇おなべに対する認知度が低くひっそり生活していた過去
実は大和ママ、前職はドッグトレーナーではなくなんと小説家!その理由は、女性として外に出て働きたくないという思いがあったからだそうです。
大和ママのブログにも記載されていましたが、自分が実はFTMだったっていうカミングアウトも2007年時点ではまだ親にしておらず、指折り数えられるほどにしかしてこなかった、と書かれています。
このことからも、大和ママが悩んでいた頃というのは、おなべに対する認知・理解度の低さが今より低かったことがわかりますよね。
◇新宿二丁目の世界に飛び込んで人生が変わる!
そんな大和ママは、個人ブログを開設した2007年冬に新宿二丁目の世界へ入職していることを明かしています。
さらに、ブログではこれまで戸籍上・身体が女性ということで多方面で無理をしていた大和ママが、新宿二丁目の世界に飛び込んだことによって「無理していた自分」から解放されたことを明かしています。
お客さんも理解ある人が多い世界でもあるため、大和ママの嬉しさが伝わる書き口となっています。
◇FTMの先輩からのアドバイスで本当の自分を取り戻す準備をする
働いていくうちに性別適合手術やホルモン治療を受けるため、既に手術を終えた先輩達からのアドバイス、そして病院の紹介などを受けながら、本当の自分に生まれ変わる計画をしっかり立てている描写が記されています。
FTMの多い職場の場合、このように手術や病院の紹介まで、悩みを共有できるのがメリットであり、自分の人生をより豊かにしてくれるのでしょう。
そんな大和ママは、適合手術から戸籍変更まで、およそ5年の年月をかけてい行っています。
◇おなべバー「モック」と大和ママの出会い
では、大和ママはおなべバー「モック」とどうやって出会ったのでしょうか?
「モック」の店舗ブログによれば、大和ママはこの時から「モック」で働いていたことがわかります。つまり、新宿二丁目の世界に飛び込んだ先のひとつが「モック」だったのです。
やがて「モック」での積極的な仕事ぶりも相まって、現在の大和ママが誕生していくのです。
大和ママが勤務する、おなべバー「モック」の今?2020年は?
Sちゃん
おなべバー「モック」は、開店から23年の老舗おなべバーとなり、コロナウイルスの影響もありながらも、感染症対策を万全にしながら営業をしています。
テレビ番組にも「モック」が何度も登場したことで、おなべの認知も含めて話題になっており、「モック」自体も大評判です。
◇2020年!大和さんに「モック」出会える?
前述の通り、大和ママは現在療養中のため、TwitterのDMから予約をしないとお店で会うことができません。
ブログやTwitterは精力的に更新していますし、元小説家ということもあって文章からも人柄がよく現れています。気になる人はチェックしましょう!
「モック」大和ママから学べることは「自分らしくある」ことの大切さ
今回は、おなべバー「モック」と大和ママの経歴についてお話しました。
大和ママは、「本当の」自分を隠さずに生きていける場所として「おなべバー」で働くことを決意されています。
水商売とはいえ、同じ「FTMの悩み」を共有し、先輩たちからベストなアドバイスをもらいながら性別適合手術等をされているだけでなく、普通職と比較するとお客さんも理解ある人たちが多く、大和ママにとってこの選択は正しかったことがわかりますよね。
「モック」はバーとしての様々なサービスを提供するだけでなく、FTMのためのパスグッズの販売もされていたことから、「FTMを隠すことなくいかに自分らしくいることが大事か」を訴えていることもわかります。
そんな大和ママの教えを受け継いだ素敵なおなべの人たちが、自分らしく働くことができる場所が「モック」です。
「モック」で「自分らしさとは何か」「自分らしくあるためには自分に何が必要なのか」を見つけてみるのはどうでしょうか。
そんな大和ママが勤める『モック』では求人も募集しています!ぜひ 応募くださいね
店舗詳細
『モック』
SNS
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