MTFの方必見!女性ホルモンの投与で得られる効果と副作用
更新日:2020年03月27日
心と体が一致していない「性同一性障害」の方は、より自分らしく生きるために身体的な治療を希望するケースが少なくありません。特に女性らしい心、体を手に入れたい方の場合は女性ホルモンの投与による治療を検討している方が多いです。
では女性ホルモンの投与によって具体的にどのような効果が得られるのか?また女性ホルモンの継続投与による副作用や危険性はあるのか?今回はこのような疑問を抱える方に向けてホルモン治療に関する基本情報を解説します。
■女性ホルモンの投与で得られる効果
身体的には男性であるにもかかわらず、自分の性別は女性ということを自覚しているMTFの方が女性ホルモンの投与を行うとどのような効果を得られるのか?これは個人差がありますが、主には以下のような効果を得られるといわれています。
・乳房の増大
・体毛、ヒゲの減少
・頭髪の増加
・筋肉の減少
また上記以外にも体脂肪分布や肌質などの女性化も進むと考えられています。男性の場合は男性ホルモンの一種であるテストステロンの影響で体脂肪が少なく、筋肉がつきやすいという特徴があります。
しかし、女性ホルモンの投与を継続的に行うと顔、腰、お尻などの部位に脂肪がつきやすく、女性らしい丸みを帯びた体型になるといった変化が生まれます。
また肌質に関しても個人差はあるもののキメが細かい、若干白くなるといった変化を実感する方は少なくありません。
なお女性ホルモンの継続投与によって女性らしい心と体は手に入れやすくなりますが、精巣や前立腺といった男性特有の生殖機能は萎縮してやがては無機能化します。
ちなみに生殖機能は一度その働きが止まってしまうと、女性ホルモンの投与を中止しても元に戻ることはありません。
■女性ホルモンの投与で変えられないもの
女性ホルモンを投与すれば完璧な女性に近づけると思っている方も少なくありませんが、実は女性ホルモンの投与だけでは変えられないものもあります。
特に代表的なのは「声の高さ」です。MTFの方は女性らしい高い声に憧れることも多いですが、声の高さは女性ホルモンの投与では変えることができません。
よって女性声を手に入れたいという場合は、高い声が出せる練習を継続的に行う、もしくは費用はかかってしまいますが声を高くする手術(FFS)を行った上で、より女性らしい声が出せるように練習をするなどの対策が必要になります。
■女性ホルモンの投与による副作用
性同一性障害などの治療を行っているクリニックによると、女性ホルモンの継続投与は以下のような副作用を引き起こす可能性があるといいます。
・深部静脈血栓症
・肝機能障害
・心不全
・心筋梗塞
・脳梗塞
・乳がん
・性欲減退
またホルモン治療開始から現れやすい症状としてはめまい、頭痛、吐き気、眠気、うつ状態などがあります。
いずれにしても継続的な女性ホルモンの投与は適切な投与量、投与間隔を維持する必要がありますので、医療機関では定期的な採血検査を行うのが一般的です。
これからホルモン治療を検討している方は、一度MTFの治療を専門としているクリニックなどで疑問点や不安点は必ず質問しておくようにしましょう。適切な治療法であれば上記のような副作用のリスクは限りなく低下させることができます。
■まとめ
今回は女性ホルモン投与による効果や副作用などに関する基本情報を解説しました。女性ホルモンの投与は体と心が一致しない方にとって、より自分が求める女性らしい体に変化させやすい治療法です。
しかし声の高さや副作用などの問題もありますので、ホルモン治療を検討している方は一度専門のクリニックなどで詳細を問い合わせるようにしましょう。現在、MTFの治療法に関する疑問、悩みを抱えている方はぜひ参考にしてください。
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